怪しいメールやSMSは、AIに聞いたあとも公式サイトで確かめる|具体的な方法を解説

CONNECT BASE 開発担当のNinoです。お疲れ様です!今日は、怪しいメールやSMSが届いた時に、AIを使って落ち着いて確かめる方法についての話題です。

「お荷物をお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました」。そんなSMSが、ちょうど荷物を待っている日に届く。仕事中には「振込先の口座が変わりました。今月分からこちらへ」というメールが来る。急いでいる時ほど、つい指が動きそうになりますよね。

本物なのか、詐欺なのか。見た目だけでは分かりにくくなっています。

2026年10月14日、Google DeepMind とシンガポール政府の技術機関 GovTech Singapore が、スマホの中だけで動くAIで詐欺の会話を見つける仕組みを発表しました。怪しいやり取りに気づくと、その場で警告を出し、大事な情報を送ったりお金を払ったりする前に「いったん立ち止まって」と促す、というものです。会話の中身はスマホの外に送らない形で作られています。シンガポールでは、2019年からの詐欺の被害が40億シンガポールドルを超えているそうです。

この仕組みは、いまのところシンガポールの話です。ただ、「急がされた時に、AIが立ち止まるきっかけをくれる」という考え方は、ふだん使っているAIのチャットでも、今日からまねできます。

AIに聞くと、何が助かるのか

怪しいメッセージは、たいてい人をあわてさせるように書かれています。「本日中に」「アカウントが止まります」「至急ご確認を」。読んだ瞬間に焦って、よく見ないままリンクを押してしまう。詐欺は、そのすき間をねらってきます。

文面をAIに見せて「怪しい点を挙げて」と頼むと、急がせる言い回し、差出人の名前とアドレスのずれ、リンク先の見慣れないアドレスなど、気になる所を言葉にしてくれます。自分ひとりで読むより、一度ほかの目で見てもらうことで、気持ちが落ち着きます。

もうひとつ大事なのは、AIに聞いている間は、リンクを押していないということです。警視庁は、メールやSMSに書かれたリンクは開かず、公式アプリや公式サイトから確かめるよう呼びかけています。AIに聞く時間は、そのための「ひと呼吸」にもなります。

聞く前に、消しておきたいもの

AIに文面を貼る前に、少しだけ手を止めてください。メッセージの中には、自分の名前、電話番号、住所、会員番号、取引先の名前などが入っていることがあります。

個人情報保護委員会は、生成AI(文章などを作るAI)に入れた個人情報が、AIの学習(機械学習)に使われることがあると注意を呼びかけています。入れるかどうかは、その点を考えて決めるように、ということです。怪しい点を見てもらうだけなら、名前や番号は「〇〇」に置き換えても十分です。

たとえば ChatGPT では、OpenAI の案内によると、設定の Data controls(データの管理)にある「Improve the model for everyone」という項目をオフにすると、それから先の会話を学習に使わないように選べます(日本語の画面では、表示の言葉が違うことがあります)。会社で使う時は、社内の決まりもあわせて確かめておきましょう。

AIへの聞き方は、3つの手順で

1つ目は、リンクを押さずに、文面だけを写すこと。メッセージを開いても、本文の中のリンクやボタンには触れません。文面をコピーして、名前や番号を「〇〇」に置き換えてからAIに渡します。スクリーンショットで渡す時は、名前や番号の所を塗りつぶしておきます。

2つ目は、「詐欺かどうか」ではなく「怪しい点」を聞くこと。「詐欺ですか」と聞くと、答えが「はい」か「いいえ」だけになりがちです。怪しい点を一つずつ挙げてもらい、あわせて「次に何をすればよいか」も聞くと、自分で判断する材料がそろいます。

3つ目は、AIの答えとは別に、自分で公式の窓口から確かめること。宅配の会社や銀行なら、ふだん使っている公式アプリ、またはブックマークしてある公式サイトから開きます。取引先の振込先の変更なら、メールに書かれた番号ではなく、前から知っている電話番号にかけて確かめます。ここは、AIが「大丈夫そう」と言った時も同じです。

そのまま使える頼み方

[ ] の所を書き換えて使ってください。文面の中の名前や番号は、先に伏せておきます。

次のメッセージが届きました。詐欺の可能性がないか確かめたいです。
リンクはまだ押していません。

・届いた方法:[SMS/メール/LINE など]
・差出人として表示されている名前:[例:〇〇運輸]
・心当たり:[例:荷物は待っているが、どの会社から届くかは知らない]

【届いた文面】
[ここに文面を貼る(名前・番号・住所は〇〇に置き換え済み)]

お願い:
1. 怪しいと思う点を、理由と一緒に箇条書きで挙げてください。
2. 本物だった場合にも安全な、確かめ方の手順を教えてください。
3. してはいけないことがあれば教えてください。

仕事で届いたメールなら、こんな聞き方もできます。

取引先を名乗る相手から、次のメールが届きました。
振込先の口座を変えてほしいという内容です。社名と人の名前は〇〇にしています。

【届いた文面】
[ここに文面を貼る]

お願い:
1. ふだんのやり取りと比べて、確かめたほうがよい点を挙げてください。
2. 相手に失礼にならない形で、前から知っている連絡先に確認するための、短い問い合わせの文を書いてください。

AIが「大丈夫」と言っても、最後に決めるのは自分

AIの答えは、いつも正しいとは限りません。もっともらしい言い方で、まちがったことを答えることもあります。本物のメールを「怪しい」と言うこともあれば、よくできた詐欺を見落とすこともあります。

だからこそ、AIは「立ち止まって考えるための相談相手」として使い、確かめるのは公式の窓口で、と分けておくのが安心です。リンクを開く前、何かを入力する前に迷ったら、身近な人や警察に相談するよう、警視庁も呼びかけています。

相談先も覚えておくと心強いです。緊急ではない困りごとは、警察の相談窓口「#9110」。契約やお金のトラブルで、どこに相談すればいいか分からない時は、消費者ホットライン「188」が、近くの消費生活センターなどの窓口を案内してくれます。もしお金を払ってしまった、カードの番号を入れてしまったという時は、ひとりで抱えず、すぐに警察などに相談してください。

職場でも、ひとこと決めておくと安心

会社で届く怪しいメールは、ひとりで判断しないのがいちばんです。「振込先の変更は、メールだけでは受けない」「迷ったら、前から知っている電話番号で確かめる」。こうした決まりを、チームで共有しておくだけでも、焦って動いてしまうことを減らせます。

AIに聞くのは、その確かめる手順の「入り口」です。怪しい点を言葉にしてもらい、落ち着いてから公式の窓口へ。この順番を守るだけで、急がされる場面でも自分のペースを取り戻しやすくなります。

怪しいメッセージは、これからも形を変えて届くはずです。リンクを押す前に、ひと呼吸。そのひと呼吸を、AIに手伝ってもらいましょう。

参考にした資料

この記事は、一部AIを利用して執筆しています。

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