自分でアプリを作る方法 第4回|アプリができるまでの全体の流れ

CONNECT BASE 開発担当のNinoです。お疲れ様です!今日は、アプリができるまでの全体の流れについての話題です。

アプリは「できた」と思ってからが長いんです

AIに頼んで、画面が動くところまで来た。もう完成した気がしますよね。

ところが実際には、そこはまだ道のりの途中です。作った物をどこにしまうのか。ほかの人に使ってもらうには、どうやってインターネットに出すのか。お客様の情報を預かるなら、どう守るのか。「直したら別の所が壊れた」をどう防ぐのか。公開したあと、誰がいつまで面倒を見るのか。画面が動いたあとにも、決めることと、やることが続きます。

今回は、連載の地図の回です。もしあなたが自分でアプリを作るとしたら、最初から最後までにどんな段階を通るのか。第5回から第24回までで歩く道のりを、1回でざっと見渡します。

一言でいうと、「作る」の前後に、しまう・出す・守る・育てる・使ってもらうが続きます

アプリづくりは、作りたい物を決めて、AIに作ってもらうだけでは終わりません。作った物をしまい、世に出し、中のデータを守り、壊さずに育て、使ってもらう。この連載は、この流れを6つの部に分けて、順番に見ていきます。

国が所管する独立行政法人、情報処理推進機構(IPA)がまとめた「共通フレーム2013」という資料でも、システムづくりは、構想から開発、運用(毎日動かし続けること)、保守(直したり新しくしたりすること)、そして使い終えるまでを一続きの流れとして扱っています。作る作業は、その一部なんですね。

お店を開いて、続けていくまでにたとえると

アプリづくりは、お店を開いて続けていく流れに似ています。どんなお店にするかを決め、内装を作り、看板を出して住所を知らせる。金庫や鍵で大事な物を守り、ときどき点検し、開店したあとも毎日お客様を迎える。どれか1つが欠けても、お店は続きません。

第1回(アプリは画面・裏側・データの3つでできているという話)で見た3つで言えば、画面は店の中の見た目、裏側は厨房、データは倉庫にあたります。ここからの回は、この3つを「どう作り、どう守り、どう続けるか」の話です。

第1部 アプリってなんだろう(第1回〜第4回)

今いる所です。アプリが何でできているか、ウェブで動くアプリとスマホに入れるアプリの違い、AIに任せられることと人が担うことを見てきました。そして今回の地図で、第1部は終わりです。

第2部 AIに作ってもらう(第5回〜第8回)

お店でいえば、どんなお店にするかを決めて、内装を作る段階です。AIでアプリを作る道具にはどんな種類があるか。作りたい物を言葉にする方法(要件定義)。画面の下書きを先に描くこと(ワイヤーフレーム)。そして、思い通りにならない時の直し方の伝え方。第3回(AIに任せられること、人が担うことの話)で、「何を作るかを決める」のは人の役目だとお話ししました。その決め方を、具体的に見ていく部です。

第3部 しまう・世に出す(第9回〜第11回)

内装ができたら、図面の控えを取り、看板を出して住所を知らせます。アプリでは、作った物をしまって前の形に戻せるようにすること(GitHub と変更の記録)、インターネットに出すこと(デプロイ)、ネット上の住所と、通信を守る鍵のマーク(ドメインと https)にあたります。

第4部 データを守る(第12回〜第16回)

お店の金庫と鍵の話です。お客様の情報をどう記録するか(データベース)、アプリ同士がどう情報を受け渡すか(API)、ログインとパスワードの預かり方、誰が何を見られるかの決め方(権限)、パスワードなど大事な設定の置き方(環境変数)、そして、もしもの時の控え(バックアップ)。目に見えにくいのに、大事な所です。

第5部 壊さずに育てる(第17回〜第19回)

お店の点検にあたります。直したつもりで別の所を壊していないかを確かめる仕組み(テスト)、本番と試しの場所を分けること、不具合(バグ)との付き合い方、セキュリティと個人情報の決まりを見ていきます。

第6部 使ってもらう(第20回〜第24回)

いよいよ開店と、その後の営業です。使いやすくスマホで見やすい画面、アプリにかかるお金の種類と相場、利用規約やプライバシーポリシー、お金を受け取る仕組み(決済)、公開の前に確かめること。最後の第24回では、公開したあとの仕事と、全24回のまとめをお話しします。

公開したあとの仕事が、なぜ1回分の話になるのか。例を1つ挙げます。第2回(ウェブで動くアプリとスマホに入れるアプリの違いの話)で、スマホのアプリはストアに出すと話しました。Google Play では、2026年8月31日から、スマホ向けの新しいアプリやアップデートは、Android 16(スマホの仕組みの新しい版)に合わせて作られていないと出せなくなりました(間に合わない時は、11月1日までの延長を申し込めます)。前の年の基準は Android 15 で、この基準は年ごとに引き上げられています。一度出したら終わりではなく、周りの変化に合わせて手を入れ続ける必要があるわけです。

あなたの仕事だと、どこまでが「作る」でしょう

たとえば、お客様からの予約を受け付けるアプリを、自分で作るとします。「予約の画面があればいい」と考えると、第2部だけで終わる気がします。

でも、実際に毎日使うことを考えてみてください。予約の記録は、どこにしまいますか。お客様の電話番号を、ほかの人に見られないようにするには。スタッフが間違って予約を消したら、元に戻せますか。スマホの新しい仕組みが出た時、誰が直しますか。こうした問いの答えが、第3部から第6部に並んでいます。

今の自分がどの段階を考えているか、どの段階をまだ考えていないか。それが分かるだけでも、AIへの頼み方は変わります。

この地図があると、AIにこう頼めます

作り始める前に、AIに道のり全体を出してもらいましょう。抜けている段階に、先に気づけます。

[例:お客様からの予約を受け付ける]アプリを、自分で作りたいと考えています。
使う人:[例:お客様と、店のスタッフ3人]
まだ作り始めないでください。
このアプリを作って、公開して、使い続けるまでに必要な段階を、
「作りたい物を決める」「作る」「しまう・世に出す」「データを守る」「壊さずに育てる」「使ってもらう」の6つに分けて、
それぞれで私が決めることを3つずつ挙げてください。
最後に、私が見落としやすい段階を1つ選んで、その理由も書いてください。

AIが出した一覧は、あくまで目安です。もっともらしく見えても、あなたの仕事に合わない項目が入っていたり、大事な段階が抜けていたりすることがあります。試しに書き出す時も、お客様の名前や電話番号のような本物の情報は入れないでください。どの段階にどれだけ力をかけるかを最後に決めるのは、あなた自身です。

アプリづくりに必要なもの一覧(全8個)

  • 画面(使う人が見て、さわる所)…第1回
  • 裏側(見えない所で計算や受け渡しをする所)…第1回
  • データ(お客様や予約などの情報をしまっておく所)…第1回
  • スマホの小さな画面に合わせた作り(ブラウザで開いても、スマホで見やすくするため)…第2回
  • ホーム画面に置くための設定(ウェブのアプリを、スマホのアプリのように開けるようにするため)…第2回
  • ストアの審査に出す準備(スマホに入れるアプリとして配る場合に、審査を通すため)…第2回
  • 作りたい物の説明(何を・誰のために・どう使うかを、AIに伝えるため)…第3回
  • できた物を人が確かめる作業(AIが作った物が、思ったとおりに動くかを見るため)…第3回

今回は全体の地図の回なので、新しい項目はありません。この一覧は、回を追うごとに増えていきます。

うちのシステムの場合

ここまでの一覧の8個のうち、うちのビジネス管理システムでは7個に取り組んでいます。開発147日目の今日数えてみると、プログラムの変更の記録は4,489回になっていました。1日あたり約30回、作って、確かめて、直して、記録するという流れを、小さく繰り返していることになります。

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今回のまとめ

アプリづくりは、作りたい物を決めて作るところから始まり、しまう、世に出す、データを守る、壊さずに育てる、使ってもらう、と続いていきます。画面が動いた時点は、道のりの途中です。

次回からは第2部に入り、AIでアプリを作る道具の種類をお話しします。チャットで頼む形、作る専用の道具、ノーコード(プログラムを書かずに作る道具)の違いを見ていきます。

AIのことや、AIでのアプリづくりについての質問を、いつでも受け付けています。X(@cb_nino_dev)で、気軽に聞いてください。可能な限り、一つひとつにお返事します。

これまでの回は、連載「自分でアプリを作る方法」の一覧から読めます。

参考にした資料

この記事は、一部AIを利用して執筆しています。

“自分でアプリを作る方法 第4回|アプリができるまでの全体の流れ” に対して1件のコメントがあります。

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